親知らず

親知らずの治療の話をする前に、まず親知らずがどういうものなのかを説明しましょう。


■親知らずとは

親知らず
人の歯は基本的に親知らずを含め、上下それぞれに16本あります。その中で、一番奥に生えるのが親知らずです。通常の永久歯は15歳ごろまでには揃いますが、親知らずだけは20歳を過ぎてから生えてくる場合もあります。親が知らないうちに生えてくる歯というのが、「親知らず」という言葉の語源です。 この親知らずは、他の永久歯と全く性質は変わりません。なのに、抜いたほうがいいと昔は言われていました。それは、親知らずが真っすぐに生えなかったり、歯肉の中に埋もれたままだったりと、悪い状態で生えてきやすいからです。そのため虫歯になったり、智歯周囲炎になったり、他の永久歯を無理やり押し込んで生えるために歯並びが悪くなったりという症状を引き起こします。

■親知らずの治療法 治療法は抜歯に分類されますが、通常の抜歯よりも時間がかかります。一番奥にある歯ということと、歯全体が出てきておらず一部は歯肉に埋もれていることもあるためです。 基本的な順番としては、 局所麻酔⇒歯肉粘膜を切開剥離⇒ドリルで骨を削る⇒さらにドリルで歯を分割して摘出 歯を全て取り終えたら、空いた穴に抗生剤と止血剤を填入し縫合します。そのため、治療後には何も予定を入れず家で安静にするのがベストです。歯医者では痛み止めを処方されますが、痛みがあまりにもひどい場合は我慢せずに、歯医者に連絡を入れてください。

■親知らずを抜いた後の症状 親知らずを抜くという行為は、どうしても口の中にとって非常に緊張を強いられる治療です。抜いた後に起こりやすい症状は、下記のとおりです。

親知らずが痛い

・腫れ
抜歯後12時間は腫れが急速に強まり、24~36時間でほぼピークに達します。その後は徐々に引いていき、7日から10日かけて落ち着いていきます。

・激しい痛み
術後30分から1時間で麻酔が切れ、痛みが現れる可能性があります。人によっては痛みが消えるまで7日から10日かかる場合もあります。

・出血
術後1~2日は唾液の中に血が混じって出る可能性があります。

・内出血
高齢の方や血液をサラサラにする薬を服用している方は、皮下に内出血を生じる場合があります。最初は暗紫色ですが次第に黄色になって拡散し、2週間ほどで消失します。

抜歯による傷口は1週間ほどで治癒しますので、1週間を過ぎても痛みが治まらない時はすぐに歯医者に相談をしに来てください。