小児の予防矯正

Doctor’s Voice

四ツ谷デンタルオフィスは、四ツ谷駅から近い歯医者です。当院では「マイオブレース」による小児の予防矯正に対応しています。

マイオブレースは、歯並びの根本的原因に効果を発揮し、早期の予防矯正治療を目指しています。通常、自然な成長と発達を促進するため、抜歯やブラケット矯正が必要ないケースが多いです。治療の適切な年齢は3歳から15歳であり、口内に装着する取り外し可能な一連の器具を、1日1時間と夜間の睡眠中に装着します。

マイオブレースとは

マイオブレース・システムは、悪い歯並びの根本的原因に働きかけることを目的とし、自然な成長と発達を促します。マイオブレースは、100ヶ国以上の歯科医・歯科矯正医によって使用されており、 世界中の何百万人もの子供たちの治療を成功に導いています。 

悪い歯並びの原因 

多くの子供の歯が歪んでおり、約5歳頃にその歪みが目立ち始めます。これまで、歯の歪みは主に遺伝の影響とされてきましたが、最新の研究では、他の要因も明らかになっています。口呼吸、舌の突出症(舌を前に出す癖)、逆嚥下(食物を飲み込む際に舌を後ろに押し広げること)、指しゃぶりなどの口腔習慣が、歯や顎の未発達に関連していることがわかっています。アレルギーや喘息、口を開けたままにする状態も、顎の発育不全を引き起こす可能性があります。ほとんどの人が何らかの「口腔習慣」を持っており、これらが歯や顔の骨格の正常な成長を妨げているかもしれません。

マイオブレースによる治療

永久歯が生え揃うまで待ってからブラケット治療を行うと、歯だけでなく子供の健康や発達にも取り返しのつかないダメージが及ぶ可能性があります。間違った口腔習癖は、永久歯が生え揃う前から明らかになります。そのため、従来考えられていたよりも幼少期が早い段階で、例えば3歳から治療を開始することが可能です。

マイオブレースは、間違った口腔習癖に対処するために開発されました。マイオブレースは、鼻呼吸、正しい舌の位置、適切な飲み込み方など、正しい口腔機能を子供に教え、顎が正常な大きさに発達するように促します。その結果、歯が収まるための十分なスペースが確保され、ブラケットを使用せずに歯が自然にまっすぐに生えるよう支援します。 

マイオブレースでは、口内に装着する装置を1日1時間と夜間の睡眠中に使用します。これらの装置は、間違った口腔習癖を改善し、軽度の力で歯と顎の位置を正していくために設計されています。子供の年齢や歯並びの状態に応じて、複数の装置を使用することがあります。さらに、患者専用の教育プログラムであるマイオブレース・アクティビティーズを活用し、口腔習癖をより効果的に改善します。マイオブレース・アクティビティーズは、1日2回の装置装着時に行う呼吸、舌のエクササイズ、飲み込み方、唇、頬のトレーニングなどを含んでいます。 

マイオブレースの治療ステージ

マイオブレース治療は、口腔習癖の改善から始まります。その後、歯列不正の原因に対処するために3つ以上の装置を組み合わせ、成長に合わせて歯並びを調整していきます。間違った口腔習癖が見つかった場合、治療を開始することができます。ただし、年齢が上がるにつれて、誤った習慣や成長パターンが定着してしまうため、治療を成功させるためにはさらなる努力が必要です。治療の指示に従うことで、理想的な結果が得られます。

マイオブレースを用いた一般的な治療ステージは、以下の4つです:習癖の改善、歯列の発育、歯の配列、保定です。

 

ステージ1・・・習癖の改善

マイオブレース治療の最初のステージは習癖の改善です。鼻呼吸を促し、安静時の正しい舌の位置や適切な飲み込み方法、食事中や会話中以外では唇を閉じる習慣を身につけるよう指導します。

ステージ2・・・歯列の発育

上顎の発達を促し、歯や舌に十分なスペースを確保するには、習癖の改善に加えて歯列の発育も不可欠です。7歳以上の未発達の顎を持つ子供に対しては、治療のスピードを向上させるために、マイオブレースに加えてバイオブロック(Biobloc)やベンディングワイヤーシステム(BWS)などを併用することが推奨されています。また、7歳以下の子供には、マイオブレースと併用してマイオレイ(Myolay)の使用が推奨されます。 

ステージ3・・・歯の配列

永久歯の最後の1本が生え始める段階で、ティーン用マイオブレースを使用して歯並びを自然な位置に整えます。この装置は取り外し可能であるため、患者が治療の指示に従うことが重要です。マイオブレースは毎日使用し、夜間の睡眠中も装着する必要があります。

ステージ4・・・保定

保定はマイオブレース治療の最終ステージであり、正しい口腔習慣が定着することを確実にすることを目的としています。通常、永久的な保定装置や長期的なワイヤーの使用を避け、口腔習慣を維持するのに役立つ方法が選択されます。